DISEASE INFORMATION

グロムス腫瘍

グロムス腫瘍とは末梢血流の調節器官であるglomus cutaneumより発生する腫瘍です。


成人以降(20~60代)に発症し、やや女性に多い傾向があります。爪床(爪の下の皮膚)下、指腹部(指先のてのひら側)に発生する事が多く、大きさは1mm~5mm程で、皮膚または爪の上より青く 見える事もあります。爪の変形を伴う場合もあります。


症状は特徴的で、外傷を誘因とするか、あるいは全く誘因なしに腫瘤部を中心とする疼痛が出現し、

特に寒冷時は症状が強いです。 また限局した強い圧痛もあります。

診断としてはレントゲン上、指骨の圧迫像を認めることもありますが、主にはMRIや超音波で診断がつく事が多いです。

この疾患はなかなか診断がつかない場合が多く、初めは腫瘍に気付かず神経痛やヒステリーなどと誤診されることも多いようです。

治療としては摘出しかないのですが、小さい腫瘍の為繊細な手術手技が要求されます。

当院では過去7年間で約100例の手術実績があり、全例顕微鏡を用いて摘出しており、発生部位によりアプローチ法も工夫をしています。

グロムス腫瘍が疑われる方は当院手外科専門医までご相談ください


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